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ロルフィングスペース
Sense of Gravity

神奈川県鎌倉市小町2-17-20
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■TELl&FAX
0467-40-5440
■E-mail
rolfing@mbk.nifty.com
代表責任者 扇谷孝太郎

 


Lesson 5 歩く(足・足首)


しなやかさの基礎は足と足首


ミュールやサンダルなど、かかとをしっかり固定しないクツを常用している人は要注意です。脱げないように、つま先を持ち上げて歩くのがクセになるからです。また、後ろ足のつま先でしっかり地面をけり出すことができず、パタパタした歩き方になりがちです。

足と足首の柔軟性を回復し、体重移動をスムーズに行えるようにしましょう。しなやかな歩きの基礎は足と足首にあります。

歩くときは、かかとで着地し、重心が足裏の内側を通って親指の付け根に抜けていきます。このとき、足全体が十分にしなって、地面の上を体重が転がるように移動していく感覚を味わってみてください。
STEP 8 足の裏の重心移動を感じる
【1】 歩きながら、足の裏に意識を向けます。

【2】 重心が足の裏のどの部分にかかっていて、どのように移動していくかをチェックします。

【3】 もしも、かかとの外側〜足の裏の外縁〜小指・薬指と重心が移動していくときは、太ももとふくらはぎの内側を意識して、かかと〜親指の付け根を重心が移動するように歩いてみます。

【4】 床の上を重心が転がるカンジを探ります。

足を前に振り出すとき、足のつま先とひざがそろって正面を向いていると、足指や足首、ひざの関節をねじらないので、負担をかけずにすみます。

足首周辺の筋膜は捻挫の後遺症で癒着したり、硬くなってしまっていることがあり、歩き方のバランスが崩れる原因になります。筋膜は全身を覆ってすべてがつながっているため、足首のトラブルが何年も経ってから上半身のトラブルとして表れることもあります。
準備運動4 足の柔軟性を取り戻す
【1】 椅子に座って、片方づつ足をもって足首を回しましょう。足の指の間に手の指を差し込んで、指の間を広げながら内回し、外回しを十分に行います。

【2】 片方の手でかかとをしっかりホールドし、もう片方の手で足先を甲側からつかんで、雑巾をしぼるように、それぞれを逆方向にジワッとねじります。反対向きにもねじります。


体重を支えるのは足裏の3アーチ

足には体重を支えるため、太鼓橋のような3つのアーチ構造(外側・内側・横)があります。このアーチを生み出している筋肉は、下肢(膝から下)から伸びてきて足裏に続く筋肉です。

この筋肉の柔軟性が不足すると、アーチ構造も柔軟性を失って衝撃を吸収できなくなります。足の筋肉だけでなく、下肢の筋肉の柔軟性も大切です。
準備運動5 足首を柔軟にする
【1】 椅子にすわって、片方の足をひざにのせます。

【2】 両手の四指をそろえて、ひざに乗せている足のスネ(骨の外側についている筋肉)にあてます。

【3】 指にチカラを入れて筋肉をしっかり押さえながら、足首をゆっくり屈伸します(指の位置が足首の関節に近い方が効きます)。

【4】 指の下で筋肉が動くのを感じられたら、足首を屈伸・回転させ、スネの筋肉をほぐします。

【5】同様に、親指でアキレス腱をしっかり押さえ(かかとに近い方が効きます)、アキレス腱の動きを感じながら、足首を屈伸・伸展させます。

アーチの中でも、内側のアーチ(土踏まず)は歩くときの重心移動で大切な役割をします。

ロルフィングのトラッキングというテクニックを使って、足の内側に重心があるときの感覚を味わってみましょう(一人でできるようにアレンジしてみました)。
STEP 9 土踏まずで重心を感じる
【1】 ハンドタオルなど小さ目のタオルを2枚用意します。

【2】 2〜3cmの厚さに丸めて、両足の土踏まずの下に敷きます。

【3】 両足を並行に、こぶし1個か1個半分開いてまっすぐに立ちます。そのまま遠くに視線を向けます。

【4】 椅子に座るようなつもりで、骨盤を水平にたもったままゆっくり膝を曲げます。腰を反らさないように。

【5】 膝を曲げるときに、膝頭がまっすぐ前に出ることと、かかとが浮かないことを注意します。

【6】 中腰になったら、地面を踏み込むようにして、ゆっくり立ち上がっていきます。

【7】 5〜6回繰り返してから、歩いてみましょう。足の裏の感覚が変わっています。


人間は一本足で立てる動物

動物としての人間の特徴は、直立して二本足で歩くことだと言われています。ことばを話したり、手を器用に使えるという特徴は、直立二足歩行が可能になったために、手が自由になり、脳が発達したと考えられます。

二本足で歩けるということを別の視点で言うと、「人間は一本足で立てる動物」(竹内敏晴『思想する「からだ」』より))です。一本足で安定して立てることによって、もう片方の足を地面から離して自由な方向に振り出すことができるのです。

一本足で立つことを可能にしているのが、足裏の3つのアーチ構造です。それぞれのアーチは、足の裏の3点を結ぶ形で長細い三角形を形づくっています。これはカメラの三脚と一緒で、3点支持という極めて安定したバランスの取り方です。

進化の末にこの3つのアーチを手に入れたのは、人間だけです。四本足の動物の場合は、一本の足を地面から離すために、残りの3本の足でこの3点支持を行っています。その典型は馬で、ヒヅメは一本の指を残して退化しています。

形態の進化の視点から見れば、この3つのアーチを活性化しておくということは、人間を人間たらしめる基礎を整えるということだと言えるでしょう。


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